圏外君 |
私は電車の中の携帯電話を特にうるさいと思ったことはないが、 ペースメーカーへの影響が心配されている現状では許すわけにはいかない。車内でもあれほどアナウンスされているにも関わらず、少しも悪びれることなく携帯で話し続ける輩を見ると、ついお仕置きしたくなる。
そんなとき便利なのが、ケータイWatchで知ったこの「圏外君」だ。スイッチオンで妨害電波を発し、半径4m以内の携帯電話を強制的に圏外にしてしまうという代物だ。大きさは約8cm×4cm(アンテナ除く)のコンパクト設計。ポケットに忍ばせておけば、いつでも強権を発動できるのだ。
では、早速「圏外君」を持って山の手線に乗ってみよう。上着がないので胸ポケットにでも入れておくか。 おっと、いきなり目の前で、50代くらいのスーツ姿のおじさんの携帯が鳴り響く。着メロではなくピロピロとノーマルっぽい着信音だ。良識はあるのか慌てて携帯を探している。では、私が消してあげよう。スイッチオン!1、2秒の間隔があっただろうか、着信音は止まった。おじさんも安堵し、手のひらで汗を拭っている。意外にもいきなり人助けをしてしまった。とてもいい気分だ。
しばらくすると、今度は2メートル程先のドアから、タンクトップ姿で茶髪ロンゲのガキが、携帯で話しながら入ってきた。一緒にいるガングロの彼女はそっちのけで話に夢中になっている。どうせ大した話ではないだろう。まさにおあつらえ向きのターゲットだ。スイッチオン!いかん、スイッチに手をかけた瞬間にガキと目が合ってしまった。ガキはしゃべるのを止めると、じっと携帯を見ている。私はそっと目をそらす。もう一度恐る恐るガキの方を見ると、こっちを睨んでいる。気付いたのか?いやそんなはずは・・・。ゲッ、こっちに寄ってきた。腕がググッと伸びてきて胸ぐらを捕まれた!い、いや、僕は別に何も・・・、と作り話はこのくらいにしておこう。ちなみに注意書きには他人の携帯電話は妨害しないように書いてある。
「圏外君」は800MHz帯と1.5GHz帯の携帯電話に対応している。PHSやcdmaOneには効かないのだが、PHSは走行中の電車では通話できないし、cdmaOneのユーザは多くはなさそうなので、それほど問題はないだろう。
動作させるにはアンテナを伸ばして本体横のスイッチをONにするだけでよいが、節電のためか、約40秒で自動的にOFFになる。このため、残念ながらつけっ放しにして妨害電波のバリアを作ることができないのだ。続けて使いたい場合は、ON/OFFを繰り返す必要がある。
謎の電池 SUPER ALKALINE 23A 12V |
付属のアルカリ電池1個で約100回使用できるらしい。しかし、この電池が曲者だ。通常、電池の電圧は1.5Vと相場が決まっているが、単4より小さいくせに、12Vと強力だ。コンビニどころか普通の電気屋でも見たことがない。予備用が1個付属しているものの、計200回しか使えないのではコストパフォーマンスが悪すぎなので、秋葉あたりで確保しておこう。見つからない場合には、リチウム電池を重ねてみるのもいいかも知れない。(適当)
大きさ比較 |
メーカ不明 圏外君
標準価格 12,800円 (ドン・キホーテでもっと安く売ってました)