MTVシリーズ用リモコン「CRM-1」
カノープスより、同社のビデオキャプチャーカードMTVシリーズ(MTV1000、2000、2200SX)用のリモコン「CRM-1」が発売された。どちらかというと見ることより撮ることに主眼を置いたMTVシリーズの性格上、リモコンがどの程度必要なものかはよくわからないが、他社製品との関係上、なしと言う訳にはいかないのかもしれない。
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リモコン(CRM-1)と受光ユニット(CIRCV-1)
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受光ユニットはUSB接続なので、導入は容易かつ安心(?)だ。コンパクトで特に邪魔になることもないだろう。リモコンの方も必要以上にコンパクトなのだが、キーのレイアウトに戸惑うこともなく、使い勝手は悪くない。ただし電池がリチウム電池なので交換が少し面倒かもしれない。
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薄型。
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この製品ではソフトの方も重要だ。これまでMTVシリーズで使っていたMEDIACRUISEや予約録画用のTV Recording
Managerではなく、専用の「FEATHER」というソフトを使うのだが、このソフトの完成度がいきなり高い。予約録画機能こそないものの、通常のチャンネルコントロールや録画・再生だけでなく、再生するファイルを複数の中から選択したり、ウィンドウ表示からフル画面表示への切替も、その他の詳細な設定も、リモコンだけで行うことが出来る。そして何より、名前の通り動作が軽いのがうれしい。欲を言えば、私がメモ代わりによく使っている静止画キャプチャー機能もサポートしてくれていればよかった。
デスクトップにはリモコンとほぼ同じデザインのコントロール画面が出てきてマウスで操作することも出来る。すっきりしたデザインで不満はないが、スキンの変更も可能だ。MTVシリーズにはじめからこのようなソフトが付いていれば、わざわざMEDIACRUISE用スキンを自作することもなかっただろう。ちなみに、設定メニューを表示する際にフォントが大きくなるのはTVやモニタから離れた状態での視聴を考えてのことだろうか。
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Defaultスキン
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Smallスキン
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フォントが大きくて見やすい(フル画面時)
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リモコンを導入すると、Remote Control Managerというソフトが常駐するのだが、これを使って他のソフトのコントロールすることもできる。標準でカノープスと縁の深いWinDVD4、WinDVD、WinDVRの設定を選ぶことが出来るが、ユーザが任意のアプリケーションを登録することも可能だ。
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常駐するRC Manager
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WinDVD、DVRの設定もあり
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TVとリモコンは切っても切り離せない関係だが、PCでTVを見る場合は少し事情が違う。完全にTVの代用として離れて見るという場合を除けば、キーボードやマウスが手元にあるため、リモコンなど必要ないと思っていた。しかし、実際使い始めると、キーボードやマウスでごちゃごちゃ操作しなくても、とにかくリモコンのボタンを押せば問答無用でコントロールできるというのは非常に快適なのであった。
2002/08/25
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