40th Anniversary Walkman SONY NW-A100TPS

NW-A100TPS
ストリーミング&ハイレゾ対応の40周年記念ウォークマンNW-A100TPS。(写真中央)

2019年7月1日で誕生40周年を迎えたウォークマン。これに遅れること4ヶ月、ウォークマンAシリーズの40周年記念モデル「NW-A100TPS」が11月14日に発売された。

初代ウォークマン「TPS-L2」の発売当時のパッケージを再現した化粧箱の中に、40周年記念ロゴが描かれた「NW-A105」、「TPS-L2」のデザインを模した専用ソフトケース、ウォークマンロゴのステッカーがセットされた限定パッケージとなっている。

ウォークマン本体はその2週間前の11月2日に発売されたストリーミングWALKMAN NW-A100シリーズと同じもの。価格(税抜き)は通常モデル(16GB)32,000円に対し、42,000円となかなか強気の値付け。値引きも考えると、その価格差はさらに広がりそうだが、その価値を感じてしまう人は一定数存在する模様。

Appearance

見た目は小さなスマホです。Android搭載DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)です。

NW-A100TPS
外寸55.2mm×98.9mm×11.0mm。約103g。見慣れたandroid画面。押し出し材から削り出した高剛性のアルミキャビネットということで、カッチリしてます。
NW-A100TPS
裏には40周年記念ロゴ。通常モデル(ブラック)との違いはこれだけ。通常版の「ブルー」の方が「TPS-L2」っぽい色でした。
NW-A100TPS右横
ボタン類は右側に並んでいます。再生ボタンがあるのが普通のAndroid端末と違うところですが、純正以外のアプリでも使えたりします。
NW-A100TPS下
左からイヤホンジャック、ストラップ穴、USB Type-Cコネクタ、microSDスロット。
NW-ZX1下
伝統の専用インタフェース「WM-PORT」がようやく廃止されました。(写真はNW-ZX1)
NW-A100TPSパッケージ
手が込んでいる初代ウォークマン風パッケージ。箱が妙に立派です。オープンエアーのヘッドホンも付けて欲しかったな。
NW-A100TPSカバー
最大のお目当てはTPS-L2風カバー。外側は普通の合皮っぽいソフトな材質です。もったいなくて使えないかも。WALKMANロゴがあるので初代ウォークマンの後期ロット風なんです。
NW-A100TPSカバー内側
窓からカセットテープ風スクリーンセーバーが見えるわけです。
NW-A100TPS in カセットケース
本体はカセットテープより小さいコンパクトサイズ。(通常のカセットケースには軸があるので入りません。)

Android Walkman(NW-A100シリーズ共通)

普通のAndroid 9.0なので普通に使えます。Android対応の音楽サブスクリプションサービスも利用可能ですが、家の外でWiFiストリーミングは厳しいので、ダウンロードできるサービスで。

ホーム画面 ストレージ画面
AndroidなのでSpotifyやAmazon Musicなど普通にアプリも入れられますが・・・。 NW-A100TPS/NW-A105の容量は16GBですが、初期状態で空き容量が6.4GBしかないので、アプリインストールは慎重に。音楽ファイルはmicroSDに直行で。

スペック

AIDA64でハードウェアスペックを確認。

System CPU
RAMは4GB。 CPUは4コア(1200-1800MHz)のCortex-A53。
Display Battery
ディスプレイは720x1280の3.61インチ。 バッテリーは1285mAh。

バッテリー

Androidベースとなったことで気になるバッテリーの持ち時間(カタログ値)は、
MP3 128kbpsで約26時間(ノイズキャンセリングONで約21時間)
FLAC 96kHz/24bitで約21時間(ノイズキャンセリングONで約16時間)
と十分そうに見えますが、実測値は下記の通り。WiFi ONだと驚くほど減るのですが、WiFi OFFならほぼカタログ通りです。

放置 放置WiFi ON
WiFi OFFで放置すると6日ぐらい。 WiFi ONで放置すると2日弱ぐらい。
MP3(256kbps)連続再生 FLAC連続再生
MP3(192kbps)、ノイズキャンセリングOFFで連続再生29時間ぐらい。 FLAC、ノイズキャンセリングOFFで連続再生24時間ぐらい。

ベンチマーク

AnTuTu Benchmarkで測りたかったのですが、対応してないとか言われてインストールできなかったのでGeekbench5で測定しました。お手持ちのスマホと比べてみてね。

Single-Core Multi-Core
シングルコアでは154。 マルチコアでは504。(環境やタイミングによって異なります。)

音量調整

音量調整は120段階。サイドのボタンで納得がいくまで調整可能。

設定画面 アプリ上

専用アプリ(NW-A100シリーズ共通)

ウォークマンたらしめる専用アプリです。

W.ミュージック

プレイヤー自体はシンプルですが、スクリーンセーバーがオヤジ泣かせです。

W.ミュージック W.ミュージック
操作ガイド。 ライブラリートップ(曲選択画面)。
W.ミュージック W.ミュージック
再生画面。 再生中に表示されるスクリーンセーバー。軸も回ります。
カセットスクリーンセーバー
スクリーンセーバーのカセットテープ。128kbps MP3でCHF、256kbps MP3でAHF、生WAVでDUAD、ハイレゾFLACでMETAL、DSDでMETAL Masterといった具合に、コーデックやビットレートによって表示されるカセットテープの種類が変わります。でも初代ウォークマンはメタルテープに対応してなかったんだよね。

<参考>ウォークマンクラシックス(2012)

初代AndroidウォークマンNW-Z1000シリーズ(2011年発売)には5種類のカセットウォークマンが表示できるウォークマンクラシックス(2012年追加)というアプリがありました。40周年なんだからこんなのも入れて欲しかったな。

ウォークマンクラシックス
上は初代AndroidウォークマンNW-Z1050。
ウォークマンクラシックス ウォークマンクラシックス ウォークマンクラシックス
TPS-L2、WM-2、WM-F5、WM-20、WM-701Cから選択可能。 3D表示でポリゴングリグリ可能。 曲名も表示可能。

※ウォークマンクラシックスはNW-Z1000、NW-F800シリーズ用のアプリです。NW-A100TPS他、NW-A100シリーズには含まれません。

音質設定

音楽プレイヤーらしく音質もいろいろいじれます。お好みで。

イコライザー DSEE HX
10バンドイコライザー DSEE HX
DCフェーズリニアライザー ダイナミックノーマライザー
DCフェーズリニアライザー ダイナミックノーマライザー
バイナルプロセッサー ClearAudio+
バイナルプロセッサー ClearAudio+

NC/外音取り込み設定

NW-A105HN以外は別売りとなっている専用ヘッドホン(イヤホン)IER-NW510N専用機能です。逆に言うと、IER-NW510Nがなければ意味のない機能です。標準アプリ「W.ミュージック」以外でも使用可です。

NC/外音取り込み設定 クイック設定ツール
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能は排他の機能なので同時にオンできません。 クイック設定ツールでもON/OFFできます。
IER-NW510N
別売りのIER-NW510N。外音取り込み、ノイズキャンセリング、ハイレゾオーディオ対応。NW-A100シリーズ専用というのがなんともつらいところ。専用のアンバランス5極端子ですが、3.5mmなので他の機器に挿すことはできます。
IER-NW510N
外音を取り込む穴があります。この穴からの音を使ってノイズキャンセルしたりするようです。

音楽ファイル転送

PC用音楽ファイル等転送ソフトは「Music Center for PC」(Windows)となってますが、普通のAndroid端末のようにWindows標準の「Windows Media Player」での同期や、USBストレージとしての直接ファイル書き込みも可能です。また、本体だけでネットからストリーミングしたりダウンロードできるので、PCなしでも使えなくはないです。

サブスク

Androidの最大のメリットは定額で音楽聞き放題のサブスクリプションサービスが使えることなので、ハイレゾ対応サブスクの中で最もメジャーなAMAZON MUSIC HD (無料期間のお試し推奨)を使ってみました。端末の性能が24bit/48KHzと判定されてしまうのですが、他のAndroid端末でもこうなるのでアプリ側の問題かもしれません。ちなみに24bit/48KHzでもレート的には十分ハイレゾです。

(追記)5/28のソフトウェアアップデートでハイレゾストリーミングに対応しました。(参照:SONY お知らせ

AMAZON MUSIC HD ダウンコンバート AMAZON MUSIC HD 電力消費量
24bit/96KHzでダウンロードして24bit/48KHzにダウンコンバート? AMAZON MUSIC HDから端末にダウンロードした「Ultra HD バッハ(プレイリスト)」を連続再生(ノイズキャンセリングあり)。9時間近く聴けそうです。

Guardians of the Galaxy (GotG)

TPS-L2風カバーは映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でクイルが使っていたウォークマンと同じ後期ロットのデザインです。

ちなみに、リミックス(Vol.2)で、クイルの大切な初代カセットウォークマンが一瞬ナイトライダー(パパ)に壊された後、ジェームス・ガン監督の弟がクイルにヨンドゥーの形見として渡していた音楽プレイヤーはiPodやWalkmanではなく Zune(Microsoftの黒歴史プレイヤー)でした。

GotG Walkman
左からGuardians Of The Galaxy Vol. 2: Awesome Mix Vol. 2 (Cassette)、NW-A100TPS、メタコレ グルート、TPS-L2。ちなみにNW-A100TPSのAwesome Mixは写真を表示しているだけです。

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※本ページの内容は、記事掲載時点の情報を元にしており、機器・サービスの仕様や設定方法が変更になる可能性があります。また、管理人個人の主観や不正確な情報が含まれている可能性があり、内容については一切保証できません。あくまで参考としてご覧ください。

ウォークマンAシリーズ『40周年記念モデル』NW-A100TPS
ソニーストア価格 42,000円+税(2019年10月16日(水)13:00 ~ 2019年12月15日(日)23:59までの期間限定)

ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ] NW-A100シリーズ
ソニーストア価格 32,000円+税~

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