ある日、コンビニに見慣れない長細い缶が並んでいた。よく見ると上半分にミニカー、下半分にコーヒーが入っていた。販売促進用の限定版というわけではなく、「GARAGE Cafe」という名前からわかるように、最初からこういうもののようだ。390円(税別)という高いような安いような微妙な値段ではあったが、とりあえず子どものおみやげにと買ってみた。
GARAGE Cafe。中身は選べる。
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開けてみると、オマケのミニカーとは思えない精巧な出来で、幼児のおもちゃにはちょっと不似合いだったが、当の幼児はミニカーを見るや否や大興奮して遊び始めた。
デカールも細かいベンツの特殊車両2種とポルシェ911カブリオレ。
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車体の裏を見ると明治のロゴとともにHONGWELLという刻印があった。調べてみると中国のメーカーのようだ。一部のオモチャ屋さんでは単体で扱っているようだ。車種はAUTOBAHN COLLECTIONと言うことでドイツ車がメインの30種類。30缶のケースで買うと全部揃うようだ。
MEIJI。
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その後もいくつか買ってみたのだが、数日後、問題に気が付いた。早くも端々の塗料が剥げ、リアウィンドウの電熱線が消え、クリアパーツのライトが取れていたのだ。どうやら耐久性はあまりないようで、激しく遊ぶには適していないようだ。実際、後日買ったトミカは精巧さでは数段劣るものの、耐久性では数段上だった。しかもドアが開くなどのアクションもある。ミニカーの世界にもいろいろあるようだ。
かなり渋い車種も。
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ちなみに下の缶のコーヒーの方は「キリマンジャロ」ということだが、豆の違いなど感じさせない甘ったるいコーヒーだった。
後日、実はフルタの「アールタイプカーチョコ」というミニカー付きチョコレートにもホンウェル製のミニカーが入っていたことが判明。しかもいつの間にか第2弾。価格も200円とかなり安い。
車種は若干重なる部分もあるが、「GARAGE Cafe」がヨーロッパ車ばかりなのに対し、「アールタイプカーチョコ」にはトヨタ車が含まれるなど、少し親しみやすいラインナップになっている。
これぞ玩具菓子的なパッケージ
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麦チョコではなく、車の形のチョコ入り。
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「GARAGE Cafe」が店頭から消えてしばらくすると、ダイドーからもミニカー付きコーヒーが発売された。こちらは、黒木瞳と忌野清志郎のCMが面白い、割と普通の缶コーヒー「ダイドー デミタスコーヒー」の販売促進用らしく、期間限定ながら通常の120円のままミニカーが付いていた。
白いキャップが目印(だった)。
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出っ張り部分の大きさから、ミニカーの大きさが想像付くが、出してみると思った以上に小さい。ちょうど私が小学生の頃流行ったミニカー消しゴムと同じくらいの大きさだ。しかし、金属製のボディー、透明な窓、それなりの内装となかなかのクオリティで、缶コーヒーを付けて120円で提供するのはいかにも難しそうな代物だ。
ちょっと違うような気がするHONDA S500の赤(A)、グレー(B)
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車種は、ちょっときれい目の車雑誌「NAVI」による「日本車オブ・ザ・センチュリー」の中から選ばれた10車種×2色(A/B)。なかなか渋い車が揃っている。ただ、並べてみてわかったのだが、入れ物の制約からか、スケール感が少し変で、S500がアメ車並に大きかったり、パジェロがパジェロミニみたいになったりしている。
左からSUBARU360(A)、HONDA
S500(A)、TOYOTA2000GT(A)、
ISUZU 117 COUPE(A)、TOYOTA SOARER 2800GT(A) |
左からHONDA
PRELUDE(A)、MITSUBISHI PAJERO(B)、
NISSAN SKYLINE GT-R(A)、EUNOS ROADSTER(A)、HONDA NSX(B) |
コーヒーの方はデミタスっぽく若干濃いめかなと言ったところだが、残念ながら癖になることはなさそうだ。キャンペーン期間は異様に短く、あっという間に店頭から消えたが、白いキャップのなくなった背の低い缶は今日も店頭に並んでいる。
トミカ(1/64)、HONGWELL(1/72)、
ダイドー(1/100)の大きさ比較 |
2002/5/3
明治乳業 GARAGE
Cafe 定価:390円
ダイドー
デミタスコーヒー NAVI MINIATURE CAR COLLECTION キャンペーン
フルタ
アールタイプカーチョコ(第2弾) 定価:200円