「SPAM」を喰らう!
スパムメールと言えばインターネット初心者でも知っているが、あまりに一般的な言葉として使われているためか、特に日本ではその語源は案外知られていない。
本来のスパムは青い缶に入った加工豚肉の缶詰だ。アメリカではかなりポピュラーな食べ物らしい。日本で言うとシーチキンといったところだろうか。(シーチキンはマグロだが。)
なぜこの青い缶詰の名前が大量に送られるジャンクメールを指すようになったのかは、諸説あるようだが、モンティ・パイソンの、スパム、スパムと連呼して会話の邪魔をするというコントに由来するという説が有力だ。ちなみに缶詰のスパムのネーミングが「spiced
ham」の頭文字をとったものということははっきりしている。
ところで、缶詰のスパムの製造元であるHormel Foods社では、同社の製品にマイナスイメージが付きまとうことについては当然迷惑しており、缶詰は"SPAM"、スパムメールは"spam"と区別すべきだと主張しているらしい。
ウンチクはこのくらいにしておくとして、実はボク自身、"SPAM"については話には聞いていたものの、普通のスーパーでは売っていないこともあり、実物を見たことも食べたこともなかったのだが、ある日、激安の殿堂ドンキホーテで見つけてしまったので、試しに食べてみることにした。ちなみに国内でスパムを見つけるのはさほど大変なわけではなく、外国人の多い地区のスーパーにはたいてい置いてあるようだ。
まず、フタを開けると、オイリーな肉の塊が目に飛び込んでくる。ちょっとグロテスクなので人によっては吐き気を催すかも知れない。おそるおそる油を切ってスライスしてみると、ハムや太い魚肉ソーセージと変わりなく、ようやく食べ物と認識できるようになってほっと一息。とりあえず生のままかじってみたが、少々生臭いものの食べられなくはない。しかし、こんなもので腹を壊すのもいやなので、フライパンでさっと焼いてみた。油がたっぷり染み込んでいるので油を引く必要はなかった。焦げ目が付く頃には辺り一面に香ばしい匂いが充満し、不覚にも食欲がそそられてしまった。味の方はというと、意外に癖はなく、見た目同様焼いたハムのようなのだが、かなりしょっぱい。これを食べているアメリカ人達の健康が心配になるところだが、スパムには25%減塩タイプやライト(ローカロリー)タイプもあるので、初めての人はこちらから試した方がよさそうだ。
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ハムのようだ。
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焼いたハムのようだ。
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第一印象はあまりよくない。
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ホーメル・フーズ スパム
ランチョン ミート
\480ぐらい
品名:加熱食肉製品
原材料名:豚肉、食塩、砂糖、発色剤(亜硝酸Na)
内容量:340g
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