ワンセグ、GPS、GSM、ハイスピード通信など全部入り機能と基本料金が安くなる新料金プランで久々に盛り上がっているドコモの905iシリーズ。発売日に買いに行ったら3時間待ちだった。BluetoothやWMVにも対応しているP905iと迷ったが、デザインの好みでNの方にした。ちなみに、全部入りを謳う905iシリーズの中で"N"の特長は、あまりNECに似つかわしくない顔検出オートフォーカス+手ブレ&被写体ブレのダブル補正に対応した520万画素のカメラと、高音質なヤマハサウンドということになっている。
3インチフルワイドVGA液晶搭載。ボタン周りがいちいち赤く光って目立ちます。
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質感高いメタリックパネルと
常時点灯できない有機ELサブディスプレイ。 |
オプションの卓上ホルダを忘れずに。
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Nとしては特に目新しくないため、あまり話題にならないが、Nを選ぶ1つの理由にこのニューロポインタがある。ThinkPadのトラックポイントを少しスライド移動できるようにした感じで、携帯電話のポインティングデバイスとしてはこれに勝るものはない、と個人的には思っている。しかし、携帯にこのようなポインティングデバイスが必要かというと少し微妙で、大抵は通常のカーソル移動で事足りるし、確実である。最近になって、ようやくフルブラウザなど活躍の場が出てきたといったところだろう。
ダイヤルボタンはPCのキーボードに似たキートップの「PCライクキー」。とても押しやすそうに見えるが、指で触ってその違いが分かるほど立体感があるわけではないため、案外普通の使用感である。
ニューロポインタ
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PCライクキー
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VGA対応の高精細なフォントで文字が見やすい。たまにiアプリで従来のガタガタフォントを見て驚いてしまう。発売当初、"0"と"O"の見分けが付かなかったが、ソフトウエアアップデートで改善された。
ニューロポインタに続くNのもう一つのこだわりがT9入力だろう。T9入力とは、1つのキーに複数の文字が割り当てられていても、1文字につき1回押すだけでよいというソフトウェア技術的にたまらない高速な入力方法だが、専門用語や俗語や方言が入り交じるメールなどでは、やはり予測変換が厳しいようだ。これを克服して高速入力するためにには、携帯にも自分自身にもある程度のトレーニングが必要となるが、ついつい面倒になって、いつものかな入力に戻してしまう。
なめらかフォント
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「i」キーの長押しで切り替え可。
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待ち受けのデスクトップにはPCのようにショートカットアイコンを貼り付けることができる。標準では一発でワンセグが起動できないため、ショートカットを貼りたいところだが、なぜかワンセグのショートカットが貼れない仕様になっているようだ。仕方ないので、iチャネル用の「ch」キーに割り当てた。
ワンセグの使用感は上々。残念ながら自宅での感度は悪いが、通勤時などの暇つぶしに役立っている。ヨコスタイルにするとフル画面で大きく見えるのだが、元々のワンセグの粗さが目立つのと、字幕が映像に被って見難いのと、他の人から丸見えになってしまうという恥ずかしさから専らタテスタイルである。タテならデータ放送も見ることが出来る。
デスクトップとアイコン
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ワンセグ
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外部接続端子とイヤホン端子は本体の底にある。せっかくのヤマハサウンドとWMA対応だが、フタが心許ないため、頻繁にヘッドホンを接続しようという気になれない。PCとの接続には、一般的なFOMA用USB接続ケーブルを使う。データ転送中に電池がなくなると悲しいので、充電機能付きの方がよいだろう。メールや電話帳のバックアップにはドコモの「datalink」(無料)が使える。
ワンセグは本体に30分しか録画できないし、カメラの画素数も増えていることもあり、microSDカードもなるべく大容量のものを使いたい。2GBで約600分のワンセグ録画が可能とのこと。最近はmicroSDカードも安くなっているので、もっと大容量のもの使いたいところだが、残念ながらN905iでは2GBが上限のようだ。microSDの出し入れは初め固くて戸惑うが、何度か出し入れするうちにスムースになってくる。PCから本体のmicroSDへアクセスするには、本体のUSBモード設定をmicroSDモードにすることで、マスストレージとして自由に読み書きできるようになるが、フォルダやファイル名に規則があるため、自動でフォルダやファイル名を付けてくれるNECの「miniSDデータ転送ソフト」(無料)を使って一度フォルダを作っておくとよいだろう。ちなみに動画ファイルは、MPEG4またはH.264ファイルを\SD_VIDEO\PRL001にMOL00x.3gpまたはMOL00x.mp4という名前で入れてやると、iモーションとして再生することが出来る。30fpsの長時間H.264ファイルも再生できるので、PCに溜まったビデオソースを変換してmicroSDに入れてちびちび見るというのも楽しい。
外部接続端子とイヤホン端子
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microSDスロット。ちなみにサイドのライトボタン長押しでカメラ横のライトが懐中電灯に。
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肝心のカメラ機能に触れる余裕がなくなってしまったが、顔検出オートフォーカスと手ブレ&被写体ブレのダブル補正は効果があるようで、適当に撮ってもピンボケになりにくい気がする。しかし、もう一つの売りである520万画素(1944×2592)の方は、携帯カメラの限界か、無駄にファイルが大きくなるだけであまり恩恵が得られない。フルスクリーンサイズ(480×854=約40万画素)〜2Mのスーパーファインぐらいで十分かと思われる。
その他、iモードのタブブラウザなど、なかなか使えるN905iなのだが、今一つなのが塗装である。ぱっと見は悪くないのだが、かなり指紋が目立つ。このレビューの写真を撮る際にも何度拭き取ったかわからない。神経質な人は黒以外を選んだ方がいいだろう。
NTTドコモ:FOMA
N905i
発売日:2007年11月28日