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IEEE1394外付けHDケース「Century IC-35FRH/KIT」

 HDDの進歩は相変わらず止まることを知らず、つい、次から次へと買いたくなってしまう。HDDの容量は多いに越したことはないので、古いHDDもそのまま付けておきたいのが人情だが、IDEの接続数やケースのスペースの関係でどうしてもHDDが余ってしまう。

 そういう場合は、外付けHDケースを使うといいのだが、かつてはSCSIぐらいしかなかったインタフェースも、今やUSBやIEEE1394(i-Link、Firewire)などあって迷うところだ。特にUSB2.0とIEEE1394は使い勝手や速度の面で甲乙付け難い。

銀ぶらHDケースキット「活す!HDケースFireWire」
IC-35FRH/KIT

 しかし、先日、たまたまショップの店頭で、「USB2.0より速い」という謳い文句のCentury「IC-35FRH/KIT」が目に留まった。横には、同じCentury社製で見た目も価格も同じような「IC-35FRUB/KIT」という、USB1.1とIEEE1394の両方に対応した機種もあったが、こちらには「USB2.0より速い」という謳い文句がなかったため、「IC-35FRH/KIT」の方を選んだ。

 ケースの中には、今や不信感の塊となっている富士通製HDDの「MPG3204AT-E」を入れてみた。富士通のHDDは動作確認リストに名前はなかったが、特に問題はなかった。ちなみにIDE-IEEE1394変換には、オックスフォード・セミコンダクターのOXFW911が使われていた。

取り付け簡単。FANはなし。

 WindowsXPやMeではドライバ等のインストールは不要で、接続するだけですんなり認識される。使用感も良好で、内蔵HDDと同じような感覚で使うことが出来る。実際、内蔵の場合とどの程度違うのか、HDBENCHとSandraを使って計ってみた。

 
UltraATA100
IEEE1394
Sandra (Drive Index)
17574
9758
HDBENCH
(3.30)
READ
25196
19856
WRITE
18774
10938
COPY
3891
4145
OS:WindowsXP

 さすがにUltraATA100接続と比べるとかなり落ちるが、UltraATA(33)時代のHDD程度の速度は出ているようなので、AVIのキャプチャーなどを除けば、特に遅くて困るということはないだろう。まだ限界という感じでもないので、もっと速いHDDを使えばもっといい結果が出そうだが、どうしてもHDDの性能をフルには発揮できないので、このHDケースのために新たに速いHDDを用意するのは少しもったいない気がする。

 後で知ったことだが、外見も中身もほぼ同じものがmatheyASKからも発売されている。全部同じMacPower社のOEMまたはそのものようだが、悔しいことに、他のケースの側面にはCenturyのロゴの代わりにFirewireのロゴが付いており、ちょっと格好いいのだった。

やっぱり眩しい青色LED
(本文とはあまり関係ありません。)

2002/2/18

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実売:¥12,800くらい

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