7200回転版流体軸受けHDD「Fujitsu MPG3409AH-EF」
以前取り上げた富士通の「MPG3409AT-EF」は、動いているのが分からないくらい素晴らしい静粛性だったが、あえて残念な点を挙げるなら、5400rpmという回転数だろう。最近は、騒音も価格も7200回転版との差があまりないため、わざわざ5400回転版を選ぶ必要もなくなってきたのだが、少なくともその頃店頭には5400回転版しかなかった。もっとも普通は、速さと静かさはトレードオフなので、静かさを追求するなら回転数は低いほどよいのだろうが、あそこまで静かなら少々回転数を上げても十分静かだろうと多くのユーザが思ったに違いない。
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外見に変化なし。(写真は使い回しではありません。)
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しかし、先日久々に(?)HDDを買いに行ってみると、「MPG3409AT-EF」の7200回転版である「MPG3409AH-EF」が何食わぬ顔で店頭に並んでいたので、迷わず手に取った。(5月中にはあった模様)スペック的にはプラッタ容量20GB、キャッシュ2MBも同じで、違うのは回転数だけのようだ。ベンチマーク結果は以下の通り。
HDドライブ |
READ
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WRITE
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COPY
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Fujitsu MPG3409AT-EF
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29640
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29419
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6093
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Fujitsu MPG3409AH-EF
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37524
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30520
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8902
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IBM DTLA-37030
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35822
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30537
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22875
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KByte/s
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「MPG3409AT-EF」と比べると単に回転数分速くなっているという感じだが、READについてはDTLAにも勝るほどの速さになっている。まあ、実際には体感できる程の違いではないのだが、7200回転になってそれなりの性能が出ているようなのでとりあえず納得だ。少し富士通製HDDを信じてみたくなってきた。
ところがそんな矢先、速さで定評のあるSeagateのBaraccuda ATAの最新型に流体軸受けが採用されたとのことで、早くも興味はそちらに向いてしまうのであった。
2001/07/08
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Fujitsu MPG3409AH-EF
市場価格:\15,000程度
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