音波振動歯ブラシ「松下電工 スピードスイング EW1000」 
私はこれまで電動歯ブラシなんて面倒くさがり屋が使うものだと思っていたが、どうもそうでもないらしい。例えばこの音波振動歯ブラシ「スピードスイング」の振動は毎分約31,000ストローク。ヘルツにすると500Hz以上だ。これはどう頑張っても人間にマネできるレベルではない。この振動が、これまでの歯ブラシでは取れなかったような頑固な歯垢を落としてくれるのだ。つまり、歯磨きを省力化するために使うと言うより、強化するために使うものと言った方がいいだろう。 さて、この「スピードスイング」の使用感はと言うと、さすがに音波振動を謳っているだけあって半端ではない。歯ブラシをくわえた途端、口の中は嵐になる。これまで人間主導で動いていた歯ブラシが、今度は歯ブラシ主導で口の中で暴れ回る。ブラシの柄が歯に当たろうものなら、その振動は脳にまで伝わる。しかし、その嵐が過ぎ去った後にはツルツルの歯が待っているのだ。
付属するブラシは山切りブラシとスリーアングルブラシの2種類。山切りブラシの方もなかなかなのだが、やはり特筆すべきはスリーアングルブラシの方だ。歯の表と裏と上部を一気に磨くという冗談のようなブラシなのだが、これが案外いい。歯が激しく振動する歯ブラシのレールの役目をするので、安定したブラッシングができるのだ。
スタンドの方にも小技が利いている。スタンドにブラシが収納できるのは当然として、充電スタンドが無接点充電方式になっているのはちょっとうれしい。電気シェーバーなどでもお馴染みだが、いまだに感心してしまう技術だ。心置きなく水洗いでき、清潔感も抜群だ。 電動歯ブラシと言えば、ここのところ、ULTIMA、SONICARE、オーラルB 3Dなどが人気だったが、替えブラシの価格や入手性の悪さにやや難があった。毎日使うものだけに、買った後のことも考えておきたい。その点、そこはナショナルブランド、替えブラシの入手も容易で、価格も2本で\400とお手頃になっている。 2001/05/08 松下電工
スピードスイング EW1000
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