無線LANを標準搭載していることから、発売当初より発売が待たれていたインターネットブラウザが遂に発売された。ブラウザにはOpera、日本語入力にはATOKとPCマニアにも興味津々な仕様だ。しかしながら、商売上手な任天堂にしてはあまり宣伝しておらず、流通ルートもごく限られている。国内出荷台数1000万台を突破し、まさに万人向けどころではなくなったニンテンドーDS用ソフトとしては若干敷居が高いと判断されたのだろうか。
DSでインターネット。
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ソフトとメモリー拡張カートリッジ(DS Lite用)
他のソフトを使うときも拡張カートリッジは挿したままでOK。 旧DS兼用タイプをDS Liteに装着すると 本体からはみ出るので要注意。 |
解像度的に厳しい中、2画面とタッチスクリーンをうまく使って快適操作。PC向けにデザインされたサイトでもあまり支障なく見ることができるが、「はてな」のようにDSに最適化された画面を用意するサイトも現れた。
2画面モード | 縦長モード |
2画面モードでは、タッチスクリーンで拡大したいエリアを指定。Web画面上のボタンを押す際は上下画面を入れ換える。 |
縦長モードでは上下2画面を連結して使用。画像は横幅に合わせて縮小される。
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SSLやJavascriptにも対応しており、オンラインショッピング等ちょっとしたサイトへのアクセスも問題ない。某銀行のオンラインバンクにもアクセスできた。
Amazon。
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Flashには対応していない。
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さすがATOK!と言った点は特に感じられないが、ソフトウェアキーボード、手書き入力の両方で漢字変換や入力予測でサポートしてくれる。携帯のメールより早く入力できるのでメールもラクラクと言いたいところだが、残念ながらメール機能はないので掲示板やブログで生かそう。(Webメールを使えばメールも可)
ソフトウェアキーボード
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手書き認識
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何だかんだ言って公衆無線LANはあまり普及しているとは言えない状況なので、結局のところ家のアクセスポイントがメインになると思われるが、忘れてはいけないのが、全国各地のゲーム売り場にあるNintendo DS用アクセスポイント「DSステーション」だ。家電量販店等、場所の特定が比較的容易で、手続き要らずかつ料金も無料なので、緊急時に駆け込み寺的に活用できるのではないかと期待している。
通信速度か?表示能力か?はたまたソフトの出来か?何がボトルネックかよくわからないが、通常のサイトはあまりサクサクとは表示されない、インターネット黎明期に14.4kbpsモデムでアクセスしていたような人にはどうということはないが、サクサク感が売りのNintendoDSで、ゲームのような表示スピードを期待すると少々ガッカリするかもしれない。ちなみに携帯向けのような軽いサイトであればかなり快適だ。
セキュリティ上の配慮からか、電源を切るとCookie情報がクリアされるため、IDやパスワードはその都度入力しなければならなず、少々面倒だ。
正統派マリオが遊べて電子辞書もどきにもなるDSステーション利用権付き小型無線LAN端末が、本体+ソフト合わせても2万円程度で買えるというのは間違いなく魅力的。非常用端末として割り切ってもコストパフォーマンスは十分だろう。しかし、これは無線LAN環境があってのこと。家に無線LAN環境があるか、公衆アクセスポイントの当てがある人はとりあえず「買い」といえるだろう。
任天堂:ニンテンドーDSブラウザー
価格:3800円(税込)
発売:2006年7月24日
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ニンテンドーDSブラウザー(DS
Lite用)
ニンテンドーDSブラウザー(DS用)
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