果てしなく続く大容量化と低価格化のため、自作系PCに内蔵されたHDDは頻繁に世代交代させられているわけだが、一度スタメンから外れたHDDがスタメンに返り咲くことはまずない。そんなハミ出し者のHDDに第二の人生を歩ませてくれるのが外付けHDDケースなのだが、熱がこもったり、ファンがうるさかったり、開けにくかったり、異様に格好悪かったりして、なかなか気に入ったものに出会えなかったので、私はもっぱら「裸族の頭(センチュリー)」を使っていた。そんなある時、ふと目にしたロジテックの新製品リリース。ジャンル的には特に珍しくもない、3.5インチSATA HDD用USB2.0/eSATA接続の外付けHDDケースだ。これまで米国ロジテック(日本法人名:ロジクール)と社名が被る日本ロジテックをなんとなく避けてきた私だが、気合いの入ったカラーバリエーションが目を引いた。デザインもさることながら、仕様的にも、電源連動可能、静音ファン付き、HDDの出し入れが簡単とポイントが抑えてあったため、すぐに購入することにした。
ややSFアニメチックな感じがしないでもないけどなかなかのデザイン。しかもスタッカブル。
ブラック、レッド、ブルーもあります。(これはシルバー) アルミは側面のみ。実はフロントもプラスチック。 |
ファンはほぼ無音。このモデルはUSB専用ですが、USB/eSATA兼用もあります。
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背面のスイッチを「AUTO」にすると、PC本体の電源と連動するだけではなく、5分間アクセスがないと自動的にHDDの電源がオフになるパワーセーブ機能が効く。パワーセーブでHDDの電源がオフになっても、PC上からは認識されている状態で、読み取りエラーになるようなことはない。アクセスしようとするとまたHDDの電源がオンになるわけだが、復帰までの時間は約5秒と素早く、使い勝手は悪くない。電源連動させたくない場合は、背面のスイッチでON/OFFすることになるため、やや面倒だ。なお、「AUTO」はUSB接続時のみ有効で、eSATA接続時には「ON」にするよう注意書きがある。
ファンが静かなのは結構だが、少々心許ない大きさだ。金属ケース風なのに、金属部分がHDDに接していないのも残念だ。しかし、1TBのHDDに200GBコピーした後、HDDに直接触ってみても、少し熱いかなという程度だったので、意外と冷却能力はあるのかも知れない。
通常、外付けHDDケースにHDDを入れる場合には、ケースをネジで開けて、HDDにコネクタを繋いで、固定して、ケースをネジで閉めて・・・といったステップが必要だが、このケースの場合、プッシュボタンでフタを開けて、HDDを差し込んで、フタを閉めるだけで終わる。あまりに簡単なので、ついついHDDを取っ替え引っ替えしたくなるが、シリアルATAのコネクタは頻繁に脱着されることが想定されていないと思われるので、なるべく控えておいた方が無難だ。
フタを開けてHDDを差し込む。
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奥まで行くとロックされて装着完了。
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縦置きも問題なし。DCアダプタは普通。
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製品の性能とは関係ないが、なぜかロジテックではこの手の製品を外付けHDDケースなどとは呼ばずに、ハードディスクリーダー/ライターと呼んでいる。間違ってはいないが、正直言ってピンと来ない。商標の関係か何かは知らないが、店頭ではともかくネットの検索では間違いなく不利なので、とりあえず呼び名を変えた方がいいと思う。
Logitec
LHR-DS02シリーズ
LHR-DS02U2(USB2.0接続)
価格:\5,480 (税込:直販価格)
LHR-DS02SAU2(USB2.0/eSATA接続)
価格:\5,980 (税込:直販価格)
(2008/12/23)
しばらくPC用に使ってましたが、2年前にREGZA Z3を買った際、録画用HDDとしてためしに繋げてみたところ、特に問題もなく、電源連動も完璧だったので、そのままREGZA専属となり、家族に酷使されまくってます。しかし最近、ファンが壊れてうるさくなったので、買い換えようかとも思いましたが、TV録画用USB HDDケースは結構相性問題があるようで、問題のないHDDケースを探すのが大変そうだったので、ケースを分解してみました。ネジは滑り止めのゴムの下に4つ、背面のシリアル番号のシールの下に1つ、底面のアルミ板を剥がしたところに2つありました。アルミ板を剥がすのは勇気がいりますが、両面テープみたいなものでくっ付けてあるだけなので、案外平気です。ファンはコネクタ接続だったので、付け替えは簡単そうですが、どうせ大して役に立ってなさそうなファンだったので思い切って外してみました。で、すっかり静かになったわけですが、やっぱり夏までには新しいファンを付けたいところです。
(2014/1/4)
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