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今時の複合機「EPSON Colorio EP-801A」

 かつて、複合機の印刷機能は一世代前などと言われ、やや亜流の感があったが、主力機が年々高機能化していくうちにスキャナも付くようになったようだ。今年もキヤノンのPIXUSとエプソンのカラリオが熾烈な争いを繰り広げているが、完全前面給紙とデザインで、すぐに焦点はエプソンに絞られた。今年のエプソンの主力はEP-801AとEP-901Aで、実勢価格は2万円弱〜3万円強といったところ。4年前で言えば、単機能プリンタの低〜中価格帯だ。EP-801AとEP-901Aの価格差は7,000円程度。機能的な差異はADFと有線・無線LAN対応だが、印刷品質に関しては同スペックになっている。インクで儲けるには妥当な戦略だろう。個人的にはADFもLANも必要性を感じなかったことと、デザインの好みでEP-801Aに決めた。
EP-801A
スキャナが載ってるのに全高はわずか15cm。
EP-801A
しかし、奥行きはそれなりにあります。

外観

 コストダウンの影響か機能の詰め込み過ぎか、全体の作りはややヤワな感じ。また、原稿カバーを除く本体上半分が、最近流行気味のチープなピアノブラック調(プラスチックのツヤ有り黒)で、指紋もキズも付きやすい。触ってナンボのデバイスとしては不向きな表面処理となっている。エコな時代に逆行してプリンタ本体は使い捨て時代真っ只中のようである。

チルトパネル 背面
90°チルトパネルは壊れやすそうでやや不安。
背面はフラットだけど、電源ケーブルとUSBケーブルが・・・。

機能

 機能面は至れり尽くせり。特に用紙カセットにA4と写真用紙を同時にセットできるのがうれしい。ただし、動作音はややうるさい。印刷中は静かなのだが、前後がうるさい。さぞかし大変なことが中で起こっているのだろう。

排紙トレイ CD/DVDトレイ
マトリョーシカな排紙トレイ。
CD/DVDトレイは内蔵なので行方不明になりません。
用紙カセット 用紙カセット
用紙カセットは二段式。
二段は便利。
インク スキャナ
本体上半分をガバッと持ち上げてインク交換。
インクは6色染料。用紙はともかくインクは純正品が安心。
2400dpi(CIS)のスキャナ。単体で買うほどではないけど、
あれば使うかもというレベルの人には十分。

印刷

 印刷スピードはL版で約14秒(カタログ値)とかなりの速さ。印刷のクオリティについては、数年前から既に素人目には分からないレベルなので、アイクロップスで拡大してみた。

写真 元データ拡大
元の写真。これをL版に印刷し、赤丸の中を拡大。
元データを拡大したもの。赤丸の中は「社団法人」。
写真用紙 クリスピア
純正「写真用紙」に印刷
純正「写真用紙クリスピア」に印刷。
ノーマルとの違いはあまりなさそう。
iP4100
4年前に買ったCanonのiP4100で印刷。
こうやって見ると、粒度もコントラストも結構違う。
インクがなくなるとこんな感じ。

EPSON Colorio EP-801A
価格:オープンプライス

(2008/12/7)

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