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結局どうなの?最近の流体軸受けHDD
「Seagate Barracuda ATA V」

 半年前、なんとかSerial ATAまでもつようにとIBMのDeskstar120GXP 120GB(IC35L120AVVA07-0)を買ったのだが、某アプリケーションのために常時運転を一週間ぐらい続けるうちに異音を発するようになってしまった。性能的には問題なかったのだが、あまりに高い回転音で頭が痛くなりそうだったので取り替えることにした。

かなりフラットな外観。

 特に今回は速度より静粛性を求めていたので、5400回転のHDDでよかったのだが、当初予定していたMaxtorの DiamondMax16 120GB(4R120L0)の在庫がなかったため、現行の7200回転HDDで最も静かと噂されるSeagateのBarracuda ATA V 120GB(ST3120023A)を選んだ。

 流体軸受けと言えば、昨年、富士通の流体軸受けHDDで痛い目に遭っているのだが、別に軸受けが悪かったわけではない。静粛性だけで言えば、抜群のHDDだった。SoftSonicという流体軸受けが採用されているBarracuda ATA Vも静粛性は文句なく、裸のままでもCPUファンの前ではほとんど音が聞こえない。連続運転するとそれなりに熱くなるが、他のHDDと密着させたりしなければ問題ないレベルだろう。

裏面の鉄板。
スポンジ状のものが。

 気になるパフォーマンスの方は、今ひとつ振るわず、今や一世代前となったDeskstar120GXPにも若干劣る。しかしながら、そもそも今回は速度より静粛性を求めていたのでよしとしよう。

Benchmark
Barracuda ATA V
Deskstar120GXP
   
Drive Index
28963 kB/s
31878 kB/s
Buffered Read
87 MB/s
88 MB/s
Sequential Read
41 MB/s
46 MB/s
Random Read
8 MB/s
9 MB/s
Buffered Write
74 MB/s
77 MB/s
Sequential Write
42 MB/s
44 MB/s
Random Write
10 MB/s
12 MB/s
Average Access
Time(estimated)
6 ms
6 ms
   
Read
42827
46779
Write
42260
44271
Copy
5164
4133
OS:WindowsXP, Controller:i82801DB(ICH4)

 そうこうしているうちに、Serial ATAにも対応した80GBプラッタの新型Barracudaが発表された。今回は、薄型5400回転HDDにもBarracudaの名が冠されている。現物にお目にかかるのはいつ頃になるかわからないが、次にこのシリーズ買うとしたら、ぜひSerial ATA版を買いたいものだ。

ラベルから姿を消したオニカマス(グリコ「黒潮コメッコ」より)

2002/12/8

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Seagate Barracuda ATA V (ST3120023A)
実売価格:\19,480ぐらい

追加情報(2003/03/16)
物欲レビュー:結局どうだったの?最近の流体軸受けHDD「Maxtor DiamondMax16 4R120L0」
結局買いました。

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